木曜日の午後、診療をお休みにしてスタッフの院内研修会を行いました。今回のテーマは、歯の表面に付着した細菌の塊、それも大変な病原体の縁下歯石を良く観察して、触知し、除去を中心に行いました。先ず、細菌の塊の歯石は歯肉よりも上、見えているものを歯石を縁上歯石と言い、歯肉で見えないところ歯周ポケットに存在している歯石を縁下歯石と分類されます。歯周組織の歯肉や歯根の周りに有る骨に重大なダメージを与えるのは縁下歯石です。
その縁下歯石から、分泌される毒素は、骨を溶かしたり、血液内に入り身体の不調和を生み出している原因の一つと考えられています。ただ、縁下歯石は歯肉に隠れている為に肉眼では診れません。手指の感覚に頼るところが大ですので、日頃の訓練が必要になります。
その為に、今回は歯周病で残念ながら抜歯となった歯を対象に先ずは、歯石を見ながらインスッルメントで、歯根の根面を触知し、その感覚を掴んだら目を閉じて指先だけで感じる。
その後、観ながら歯石を除去し、歯石が無くなってら、ツルツルに歯根の根面も触知して歯石の除去が出来たことを確認してもらいました。研修時間は、約2時間でしたが、スタッフ皆さん、黙々とこの感覚と向き合っていました。
黒色に見えるのが歯根の根面深くに付着しています。これが縁下歯石です。これだけ深い位置に有りましたので、周りの歯肉からは出血や膿みが大量に出ていましたし、歯根の周りの骨にダメージを与えて、骨を溶かし、歯は、かなりグラグラ動いていて食べる痛みが出てました。
歯石を除去した後の歯根の根面の状態です。ツルツルとなりました。この状態でしたら、歯肉からの出血や膿みも出ない状況だと思います。
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予防歯科で西千葉のホームデンティストを目指す「こみね歯科医院」