こんにちは、歯科衛生士の大友です。
今回は、入れ歯やマウスピースのケアの重要性について
お話させていただきたいのですが、
お伝えしたいことがたくさんあるので、3回に分けてお話しします!
日本の入れ歯人口は約3,000万人と言われており、
4人に1人が入れ歯をいれているそうです。
その中でも、入れ歯のケアがしっかり出来ている方は
60%(1,800万人)といわれています。
入れ歯をご使用のみなさん、入れ歯のケアについてどのようにお考えでしょうか?
「洗浄剤はどれも一緒でしょ?」
「ドラッグストアに安いものが売っているし…」
と思っていませんか?
一緒じゃないんです!!
ものによっては、みなさんの大切な入れ歯を
変色・劣化させてしまう恐れがあります。
あまり知られていませんが、
市販の洗浄剤で有名なポ〇〇〇〇はチタン床への使用が非推奨、
タ〇〇〇〇は自費の入れ歯全てへの使用が非推奨となっています。
約1か月かけて作った入れ歯がすぐに変色・劣化してしまうと悲しいですよね😢
入れ歯はとっても汚れやすいんです!
入れ歯の表面を顕微鏡で拡大すると、
スポンジの様に小さい穴がたくさん空いています。
その小さい穴に食べかすや水分が入り込み、
菌の温床となってしまいます。。。
菌が蓄積してしまうと…
義歯性口内炎になり、痛みや出血が起きてしまいます。
入れ歯が合わなくて痛みが出ていると思われがちですが、
ケアが十分に行われていれば防げる可能性があります。
また、誤嚥性肺炎のリスクも上がってしまいます。
(高齢者の死亡原因5位)
あまり知られていませんが、
実は入れ歯よりも汚れやすいのがマウスピースです。
入れ歯と違って食事中に使用しない為、
マウスピースは一見すると汚れがわかりにくいのですが…
・表面には無数の小さな穴があいている
・水やブラシだけでは汚れの落ちにくいデコボコした形状
・傷がつきやすいので汚れが溜まりやすい
一見きれいに見えても、目に見えない菌は
水洗いでは落とすことが出来ません。
しかも、マウスピースは歯と密着している為、
殺菌効果のある唾液も行き渡りません。
その結果、むし歯と歯周病のリスクが上がってしまいます。
次回は、洗浄剤選びのポイントについてお話させていただきます。