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2024.09.10

入れ歯やマウスピースの洗浄剤について知っていますか?

こんにちは、歯科衛生士の大友です😊

今回は、洗浄剤の種類や選び方についてお話させていただきます。

現在、70種類以上の市販洗浄剤が販売されています。

多すぎて、その中から選ぶのはかなり大変だと思います。

ですので、重要な5つのポイントについてお伝えさせていただきます。

ポイント①落とせる菌を調べてみる

除菌率99.9%の表記をよく見かけると思いますが、

”どの菌を99.9%除菌できるのか”が非常に重要です。

入れ歯→「カンジダ・アルビカンス」

マウスピース→「むし歯菌」「歯周病菌」

ポイント②洗浄剤の分類を知る

【酵素系】

入れ歯への優しさ:◎

洗浄力(ステイン汚れ):×

除菌力:〇

※とにかく素材に優しい

【次亜塩素酸系】

入れ歯への優しさ:×

洗浄力(ステイン汚れ):◎

除菌力:◎

※菌や汚れを強力に落とすが、入れ歯へのダメージも大きい。

最終兵器的な洗浄剤

【酸系】

入れ歯への優しさ:×

洗浄力(ステイン汚れ):〇 歯石:◎

除菌力:〇

※歯石を溶かして落とすが、金属などが酸化しやすい

【過酸化物系】

入れ歯への優しさ:〇

洗浄力(ステイン汚れ):〇

除菌力:〇

※全てにおいてバランスの良いオールマイティーな洗浄剤

↑過酸化物系の洗浄剤が最もおすすめ!

 

毎日のケアを疎かにしてしまうことで、入れ歯に歯石やカビがついてしまいます。

入れ歯に歯石やカビがついてしまった時点で、

その入れ歯はもう菌に汚染されてしまっています。。

毎日のケアがしっかり行えていれば、次亜塩素酸系や酸系などの強力な洗浄剤を使用する必要はありません!!

ポイント③洗浄剤の液性を知る

【酸性】

歯石や汚れを溶かして落とす効果に優れていますが、酸により金属のバネを変色させてしまう場合があります。

【アルカリ性】

洗浄・漂白・殺菌作用がありますが、入れ歯の一部の素材には劣化の原因になる為、

使用が禁止されている義歯床材もあるので、注意が必要です。

【中性】

入れ歯や金属部分にも優しいのが特徴です。

↑中性がおすすめです!

ポイント④洗浄剤の形状を知る

【粉末タイプ】

メリット:水にすぐ溶けて入れ歯の大きさによって量を変えられます。

デメリット:量を測る手間があり、開閉する度に吸湿し、変質することもあります。

【泡タイプ】

メリット:ブラッシングと併用することで短時間で洗うことが出来ます。

デメリット:ブラッシングと併用しなければ、しっかり洗浄・除菌出来ません。

また、カンジダ菌を除菌出来るエビデンスがある洗浄剤が少ないそうです。

【錠剤タイプ】

メリット:最もスタンダードなタイプで、1錠ずつ個別包装されている為、小分けに出来て持ち運びに優れています。

デメリット:基本使い切りで、どの大きさの入れ歯にも1錠使用しなければなりません。

↑錠剤タイプがおすすめです!

ポイント⑤使用可能期間を知る

【1日取り替えタイプ】

24時間毎に洗浄剤を溶かした溶液を取り替える最も一般的なタイプです。

【1週間取り替えタイプ】

1週間毎に洗浄剤を溶かした溶液を取り替えるもので、経済的でお財布に優しいタイプです。

 

ですが、いくら1週間使えるからといっても汚れは溶液の中にドンドン蓄積されていきます。。

1週間同じ水で洗濯できますか?食器を洗えますか?

衛生面を考えると、1日取り替えタイプがおすすめです!

 

★おすすめ洗浄剤のまとめ★

入れ歯→「カンジダ・アルビカンス」

マウスピース→「むし歯菌」「歯周病菌」が落とせるもの

分類:過酸化物系

液性:中性

形状:錠剤タイプ

使用可能期間:1日取り替えタイプ

 

次回は、当院がお勧めしたい洗浄剤をご紹介致します。

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